JRA-55アトラスの作成方法
- 計算には気象庁55年長期再解析(JRA-55, Kobayashi et al. 2015)を使用しました。
- 気候値(平年値)は1981年から2010年の30年間のデータから計算していますが、一部のデータについてはJRA-55のデータが存在する1958年から計算しています。
- 気候値は年、各季節および各月について計算しています。季節は、12~2月(DJF)、3~5月(MAM)、6~8月(JJA)および9~11月(SON)の4つに分けています。
- 計算に必要な物理要素が解析値と予報値の両方に存在する場合は、解析値を優先して使っています。
- 計算には、JRA-55で提供されている2種類の水平解像度データ
- モデル格子(水平解像度約55kmのTL319適合ガウス格子)
- 1.25度等緯度経度格子
- CSV形式の数値データは、モデル格子データから計算した図についても、1.25度等緯度経度格子データで計算した値を提供しています。
- 各図の計算の詳細については、それぞれの図のページにある「計算の説明」ボタンを押すとポップアップ表示されます(ブラウザのポップアップウィンドウの表示設定が有効になっている必要があります)。
- 作図に使用したJRA-55データは、各図の「計算の説明」ページの下に記載しています。 JRA-55データの詳細は、JRA-55マニュアルに記載されています。
JRA-55アトラスの気候図の作成にあたり、以下の文献を参考にしました。
- Adler, R. F., G. J. Huffman, A. Chang, R. Ferraro, P.-P. Xie, J. Janowiak, B. Rudolf, U. Schneider, S. Curtis, D. Bolvin, A. Gruber, J. Susskind, P. Arkin, and E. Nelkin, 2003: The Version 2 Global Precipitation Climatology Project (GPCP) monthly precipitation analysis (1979-present), J. Hydrometeor., 4, 1147-1167.
- Duchon, C. E., 1979: Lanczos Filtering in one and two dimensions, J. Appl. Meteor., 18, 1016-1022.
- Kobayashi, S., Y. Ota, Y. Harada, A. Ebita, M. Moriya, H. Onoda, K. Onogi, H. Kamahori, C. Kobayashi, H. Endo, K. Miyaoka, and K. Takahashi, 2015: The JRA-55 reanalysis: General specifications and basic characteristics, J. Meteor. Soc. Japan, 93, 5-48, doi:10.2151/jmsj.2015-001.
- Yanai, M., S. Esbensen, and J.-H. Chu, 1973: Determination of bulk properties of tropical cloud clusters from large-scale heat and moisture budgets, J. Atmos. Sci., 30, 611-627.
- Wheeler, M. C. and H. H. Hendon, 2004: An all-season real-time multivariate MJO index: Development of an Index for Monitoring and Prediction, Mon. Wea. Rev. , 132, 1917-1932.
- 気象庁, 2013: JRA-55プロダクト利用手引書 1.25度緯度/経度格子データ編, 平成25年9月, 22pp.
- 気象庁, 2014: JRA-55プロダクト利用手引書 モデル格子データ編, 平成26年3月, 32pp.