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JRA project

気象庁第3次長期再解析(JRA-3Q)

1947年9月以降を対象とした、気象庁による日本で3回目の長期再解析プロジェクト

最新のお知らせ

2024年3月25日
第6回WCRP再解析国際会議(2024年10月28日~11月1日、東京)の要旨投稿の受付〆切が2024年4月20日23:59(日本時間)まで延長されました。
JRA-3Qデータが筑波大学CCS、NCARから提供開始されました
2024年1月23日
第6回WCRP再解析国際会議(2024年10月28日~11月1日、東京)の要旨投稿の受付が開始されました。
2023年12月5日
準リアルタイムJRA-3QデータがNCARから提供開始されました
【重要】準リアルタイムJRA-55データについては、2024年1月末をもって更新を終了します。
2023年11月2日
JRA-3Q総合報告論文のEarly Online Release版が気象集誌から公開されました。
2023年8月10日
1947年9月~1990年12月、及び、2013年5月以降のJRA-3QデータがDIASから提供開始されました
JRA-3Q-COBEデータ(JRA-3Qのサブプロダクト)がDIASから提供開始されました
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長期再解析の概要

長期再解析とは

気候研究や季節予報、異常気象分析、気候監視などの気候関連業務では、過去と現在の気候を定量的に評価することが求められるため、長期間にわたって高品質で均質なデータセットが不可欠です。

現業における数値予報システムで作成されている解析データの品質は、数値予報モデルやデータ同化手法の高度化などにより、近年、著しく向上しています。 そのため、過去の現業数値予報システムによって作成された解析データと、現在作成されている解析データの品質は大きく異なり、長期間での品質は均質とは言えません。

このため、長期再解析では、長期間にわたって高品質で均質なデータセットの作成を目的として、最新かつ解析期間中一貫した解析システムを用います。 また、利用する観測データについては、過去の現業数値予報で使用された観測データのほか、遅延入手したものや過去の紙で記録されたデータをデジタル化したものなど、可能な限り収集します。 衛星観測等については再処理されたより高品質なデータを可能な限り利用します。 このような作業を行なうことにより、過去数十年間にわたる均質・高品質な各種物理量を含むデータセットを提供することが可能になるのです。

全球長期再解析は、世界の主要な数値予報現業機関で実施されてきました(詳細はhttps://reanalyses.org/を参照)。 日本では、気象庁と(財)電力中央研究所がJRA-25長期再解析(1979~2004年を対象、2006年完成)、気象庁がJRA-55長期再解析(1958年以降を対象、2013年完成)を実施してきました。

気象庁第3次長期再解析(JRA-3Q)

気象庁は、現在、長期再解析データの期間延長と品質向上を図るため、1947年9月から現在までを対象とした気象庁第3次長期再解析(JRA-3Q)を実施しています。 JRA-3Qは、より精緻な解析システム(2018年12月時点の現業システムに準拠)を用いて作成されており、JRA-55(2009年12月時点の現業システムに準拠)以降の現業数値予報システム及び海面水温解析の開発成果が反映されています。 また、国内外の気象機関等によるデータレスキュー、衛星運用機関による衛星データの再処理といった、過去の観測データ拡充の成果等を活用して新たに整備した観測データを使用しています。 これにより、JRA-55における品質の問題点を改善し、過去3四半世紀(75年)を均質かつ高精度に再解析したデータセットを提供します。

サブプロダクトJRA-3Q-COBE

JRA-3Qでは、下部境界条件として、1985年5月まではCOBE-SST2(現場観測に基づく1度解像度データ)、1985年6月からはMGDSST(衛星観測に基づく0.25度解像度データ)による海面水温データを利用しています。この海面水温データの切替えによるJRA-3Qデータの品質への影響を評価できるようにするために、1985年6月~1990年12月の期間については、COBE-SST2を用いたサブプロダクトJRA-3Q-COBEも提供しています。

JRA-3Qデータの利用方法

データの入手方法

データは気象業務支援センターを通して社会に広く提供しています。
JRA-3Qデータを利用される場合は、気象業務支援センターからご取得願います。

JRA-3Qデータを非商用目的で利用される場合は、データ提供協力機関からも取得できます。
ご利用の際には以下の点にご留意ください。

  • 各機関で個別にユーザー登録が必要となります。
  • データ取得の際には、各機関の利用方法をご確認ください。

データ提供協力機関の一覧

  1. データ統合・解析システム (DIAS)

    DIASから取得される場合は以下へアクセスしてください(外部ページへ移動します)。

    DIASから取得されたデータを利用した成果を論文等で公表する際は、上記JRA-3Q総合報告論文に加えて、データセットも引用していただきますようお願いいたします。データセットの引用文については、各メタデータページをご参照ください。

  2. 筑波大学 計算科学研究センター (CCS)

    CCSから取得される場合は以下へアクセスしてください(外部ページへ移動します)。

  3. 米国大気研究センター (NCAR)

    NCARから取得される場合は以下へアクセスしてください(外部ページへ移動します)。

    NCARから取得されたデータを利用した成果を論文等で公表する際は、上記JRA-3Q総合報告論文に加えて、データセットも引用していただきますようお願いいたします。データセットの引用文については、各メタデータページをご参照ください。

データ利用時の出典の記載方法

JRA-3Qデータを利用した成果を論文・報告文等で公表する際は、これを利用した旨を明記していただきますようお願いいたします。

  • 記載例(和文)

    本報告では、気象庁が提供するJRA-3Q長期再解析データを利用した。
    本報告では、気象庁が提供するJRA-3Q-COBE再解析データを利用した。
  • 記載例(英文)

    This report references JRA-3Q reanalysis data from the Japan Meteorological Agency.
    This report references JRA-3Q-COBE reanalysis data from the Japan Meteorological Agency.

JRA-3Q描画用メタファイルの再作成方法

JRA-3Qデータを汎用描画ソフト(GrADS)で描画する際に必要なデータ記述ファイル(*.ctl)及びインデックスファイル(*.idx)も提供しています。

データ記述ファイルの内容(期間、要素リスト等)を変更する場合には、インデックスファイルの再作成が必要となります。

  • 再作成方法

    $ gribmap -b -i [データ記述ファイル]

JRA-3Qデータフォーマット

JRA-3Qデータの概要に関する解説資料です。

2022年12月9日
1.25度緯度/経度格子データ
モデル格子データ

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利用上の注意

  • 海氷に関連する一部要素の局所的な品質低下

お問合せ

以下の宛先にメールでお問い合わせください。

気象庁 情報基盤部 数値予報課
メールアドレス
  • JRAデータに関する事項
  • その他ご不明な点